Message from the Principal

 阿南工業高等専門学校は、徳島県や地域産業界からの強い要望のもと、実践的技術者を育成する国立の高等教育機関として1963年に設立されました。これまでに送り出した8,200名余りの卒業生は、産業界・地方公共団体・高等教育機関をはじめとする幅広い分野で技術革新の牽引役となって活躍し、社会から高い評価を得ています。

 本校では、中学校卒業後から5年一貫の早期専門教育を通して、創造性のある実践的技術者を養成しています。さらに高度な教育を受けた人材への要望を受けて設置された2年課程の専攻科があり、大学卒業資格である学士を取得することができます。卒業後の進路の幅は広く、就職・専攻科への進学・4年制大学の3年次への編入学の道も用意されています。社会における課題解決のために技術者に求められているものは、一つの専門分野の知識だけでなく、グローバルな視点と複数の専門分野に精通した複合融合的な能力といえます。これに応えるために、創造技術工学科1学科5コース(機械電気情報建設化学)制を2014年に導入し、今日に至っています。さらにAI(人工知能)をはじめとするデータサイエンスがあらゆる分野に急激な変革を生じさせていることに対応すべく、2025年度よりすべての専門コースに高度情報教育プログラムの導入を開始しました。また、海外協定校および国際インターンシップへの学生派遣や留学生の受け入れ等を通じて、本校をグローバルキャンパスにし、真の国際人の養成に努めています。

 次世代を担う人材を育成するため、学生との間に真の信頼関係を築き、国際社会における変革や技術革新に対応できるよう教育改革を継続します。今後ともご支援とご協力を宜しくお願い申し上げます。

令和7年(2025年)4月

阿南工業高等専門学校長
大 和 田 恭 子