創造技術工学科

設立理念

社会人・職業人として必要な一般教養と国際化対応能力、すべてのものづくりに共通して必要な基礎的技術・知識と情報処理能力を備えた人材、さらには、自らの専門分野の技術・知識と他の専門分野への興味と技術獲得意欲を有しつつ、幅広い工学分野に対してこれらの技術・知識、ならびに継続した学習意欲を創造的技術力として発揮できる人材を養成する学科です。

特徴

ひとつの学科

従来の一般教科と複数の専門学科をひとつの学科としました。現代におけるものづくりは、異なる専門分野の人とチームとして協同しつつ課題を解決しなければなりません。そのため、幅広い知識と自らの専門技術に加えて、他分野の専門技術・知識も要求されます。創造技術工学科は、配属する専門コースだけでなく他分野の技術・知識も学べる学科です。

また、国際化に対応して、英語以外の第2外国語(中国語、ドイツ語等)、情報処理ICT利用技術科目、キャリア支援に関する科目、副専門科目などの充実を図ります。

5つのコース

専門教育に重点を置く学科の特長を活かしつつ、専門分野を共有した学習を通して学生の専門力が他専門への興味へとつながります。また、第2学年からのコース配属では学生の希望に沿った配属人数をコース毎に設定しています。

他方、各コースは当該専門分野の技術・知識を確固たるものにすべく、高専機構が定める「モデルコアカリキュラム(専門として学ぶべきカリキュラム)」相当科目を必修科目とします。これによって、従来の学科と同様に専門技術・知識を確実に習得させられます。

各コースの紹介

機械コースは、機械の設計・製造や技術開発について学び、自動車、航空宇宙、ロボット、重工、医療家電といったさまざまな産業分野で活躍できるエンジニアの養成をめざしています。

電気コースは、現代社会の生活に欠くことができない電気の発電、輸送、応用について総合的に学び、電力、電気機器、通信といった分野で活躍できるエンジニアの養成をめざしています。

情報コースは、ソフトウエア関連技術から実装回路技術のハードウェア関連技術にいたる知識を系統的に学び、情報通信技術の分野で活躍できるエンジニアの養成をめざしています。

建設コースは、調査、設計、施工、管理など基礎的な建設工学分野とともに、都市・交通計画、建築、環境、防災など幅広い分野の知識を学び、建設・環境・住宅等の関連会社、官公庁、鉄道会社など様々な分野で活躍できるエンジニアの養成をめざしています。

化学コースは、無機化学から有機化学におよぶ広範囲な材料及び化学工学に関する知識・技術を学び、材料開発、化学プラント開発、化学薬品製造などの分野で活躍できるエンジニアの養成をめざしています。

一般教養は、各コース共通で専門科目と並行して学習し、責任感・倫理観豊かな国際人となるために必要な教養を身につけます。低学年では専門科目の基礎となる数学や英語などに多くの時間が割り当てられ、英語教育では外国人講師による英会話なども取り入れています。高学年では、日本語の表現、経済学、法学などの講義もあり、社会人として、また技術者として必要な基礎教養が得られるよう配慮されています。専門学科の基礎内容を学習する授業時間数は、大学の工学部より多く、特に実践的な技術の学習を重視し、実験・実習も多く取り入れています。最終的な学習レベルは、大学の工学部課程に匹敵するものです。