在校生・卒業生からのメッセージ
在校生
土木と建設の二刀流を学べる建設コース
高澤 優颯(葛飾中学校出身)
私たちが住んでいる家やマンション、利用している道路や橋など、身近にあるたくさんの構造物がどのような材料でどのような仕組みでできているのかを学ぶことができるのが建設コースです。私は小さい頃からレゴで物を作るのが好きでした。また、祖父が建設業に携わっていたこともあり、建設分野に興味がありました。本校の建設コースでは、土木と建築の両分野を学べるという特徴を持っています。これは他の高専ではあまり見られない特徴で、建設に関わる専門知識を幅広く学ぶことができ、自身のやりたいことを見つけることができるコースだと思います。土木分野では、基本的な座学の授業に加え、2・3年生では測量実習を、4・5年生ではより専門的な構造材料・土質・水理・環境に関する実験を行います。建築分野では、家の模型作成やCAD授業、デザインコンペティション・建築甲子園の参加など多岐にわたる授業を行っています。また、2・3年生では現場見学を、4・5年生では研修旅行を毎年1、2回程度行っています。このように、さまざまな授業や見学を行うことで、より詳しく、より実務に近い知識を習得することができます。クラスメートはみな仲が良く、勉強を教え合い、助け合う関係です。最近は、女子がクラスの3割~4割程度と「どぼじょ」と呼ばれる土木女子が増えてきているのも特徴です。また、先生方は皆優しく、ユーモアあふれる方ばかりです。ぜひ一緒に建設コースで楽しく学びませんか。ちなみに体育祭で準優勝しているので、運動も得意なコースです!
仲を深め、協力しながら学べる建設コース
野村 芽以(福井中学校出身)
私は、建物に興味があり、また外での実習も楽しそうと感じ、建設コースを選択しました。建設コース配属にされて実際に測量実習を受け始めると、分からないことが多くありました。測量器具の設置や使い方、距離の測り方、計算の仕方など・・・、1つ間違えると結果が大きくずれてしまうこともありました。しかし、失敗や分からないことがあったからこそ、それを解決するために先生や先輩、友人に自発的に聞きに行くようになりました。また、測量実習は、主にグループ活動のため、クラスメイトとのコミュニケーションを取ることができます。測量実習を通して仲良くなった人も多いと思います。人数が少ないからこそ1人1人との仲を深められるのは、建設コースの魅力といっても過言ではないと私は考えます。勉強をする中で専門教科に限らず、難しいことはたくさんあると思いますが、支え合い、問題を解決しながら私たちと楽しい学校生活を送りましょう。
卒業生
阿部 暉(内閣府)
就職先について考え始めたとき、関心のある分野が多く、一つ就職先を選ぶにしても、会社説明をされるごとに「この会社いいな」と思った記憶があります。公務員を選んだ理由は、数年ごとの異動で、いろんな分野の仕事をできると知ったからです。実際、私が徳島県庁に就職してから1~3年目は「河川や砂防の工事監督の仕事」、3~6年目は「土木関係の基準や振興の仕事」、7年目の今は内閣府に出向し、「地震防災の仕事」をしています。高専生活では、座学で学んだことを基に、計算や実測等の作業を自ら経験することで、どんな土木の仕事にも、計画・設計・工事・管理など各段階でたくさんの人が関わっていることが分かりました。それは公務員として仕事を行う上でとても重要なことで、今後もずっと心に留めておきたいことだと思っています。
上原 郁也(東海旅客鉄道(株))
私は鉄道土木技術者として、鉄道の直上・直下に架かる道路や橋梁をつくる工事の発注や施工監督を行っています。工事を進めていく中では様々な課題があり、大変なことも多いですが、完成した道路で多くの車が走っているのを目にしたときには、自分の仕事のやりがいを感じます。このように、建設(土木)はインフラ(社会基盤)をつくり、支える仕事です。建設コースでは、多岐にわたる専門科目の授業や実習、実験により、建設技術者としての素養を身につけることができます。高専の授業で教わった構造力学や土質工学、CADやコンクリートの内容は今の仕事に直結しています。また、グループで行う実習や実験、デザインコンペティションの参加を通して、コミュニケーションを取りながら進めること、チームワークの大切さを学べました。建設業は個人ではなく、社内・社外も含めチーム(組織)での仕事であるため、高専で得られた経験は大きかったと感じています。建設に興味がある方は、阿南高専の建設コースでぜひ学んでみてはいかがでしょうか。
山上 歩美(西野建設(株))
幼い頃から建築・住宅に興味があり、高度な専門技術をより早く学びたいという思いから阿南高専建設コースへの進学を希望しました。高校⇒建築系の大学へ、という進路も考えましたが「“高専卒”というブランドは社会人になってからきっと活きてくる!」と感じたのも決め手の一つとなりました。卒業までの5年間、一般科目に加え専門的な技術を座学・実習を通じてじっくりと学ぶことができます。建設は教員と学生との距離が近いのもいいところですね。放課後には授業で分からないところを教えてもらったり、進路のことや悩みを聞いてもらったり。なんでも話せる環境は本当に有難かったと思っています。卒業後は地元で住宅に携わる仕事がしたいと思い、県内就職を希望しました。県内で働いていると高専卒の方にお会いする機会がとても多く、どんどんネットワークが広がっていくのを実感しています。もちろん高専卒のブランドも最大限活かしながら、日々現場で技術を磨いています。将来、建設技術者を目指すなら、ぜひ阿南高専建設コースへ!