【明正寮:寮務主事便り】ラジオ体操と避難行動(災害発生時)

 明正寮では日課として7:00から朝のラジオ体操が始まります。私も5年ほど前から都合の
つく限りラジオ体操に参加しています。当初の参加理由は自分の健康増進(特に五十肩対策)
でしたが,今では寮生の様子(顔色,体調等)を伺える貴重な時間となっています。

 先日ラジオ体操の重要性を再認識することがありました。それは5/17の学寮防災訓練です。
今回の防災訓練では津波を想定しており,368名の寮生が4~8分で指定された号館の屋上に
避難完了しました。目標とする避難時間15分の約半分です。これには私自身正直驚きました。
どうしてこれほど迅速に避難が完了したのかを考えたところ,毎朝行っているラジオ体操が
関係しているのではないかとの考えに至りました。ラジオ体操との関係は次の二つです。

(1) 移動と整列
  寮生は自室からラジオ体操を行う校内の広場まで移動します。騒ぐことなく静粛に
  移動し,指定された並びに整列します。これは理想的な避難行動であると思います。

(2) 点呼確認
  災害発生時には安否確認が重要であり,また最も時間がかかるものと推察します。
  明正寮では整列後に役員寮生による点呼確認があり,不在寮生が即座に判明します。

 ラジオ体操と避難行動とは一見何の接点もないように思われます。しかし,これまで寮生
とともに過ごしてきた私には「移動・整列・点呼確認」の一連の行動が災害発生時に寮生の
命を守るための毎日の訓練になっているのではないかと感じています。
 災害はいつ発生するか分かりません。「今この瞬間,災害が発生するかもしれない」との
意識をもって,今後も安全で快適な寮生活となるよう努めます。