研究教育力向上のための「リサーチユニット制度」始動!

令和3年10月6日(水)、研究教育力向上のため今年度から導入された分野横断型の研究ユニット制度による
第1回リサーチユニットセミナーが開催され、教職員23名の参加があった。この研究ユニット制度は、各教員の
専門を横断した研究テーマを核に他大学や地元企業の有識者を外部メンターとして採用することで、教員が幅広い
研究コミュニティを形成しつつ学術向上と地域貢献を同時に達成することを目的として創設された。本年度は、
6ユニットが設置され、総勢20名の教員が研究活動を開始した。

毎週開催の本セミナーは、各ユニットリーダーが現在の研究状況と今後の活動計画を話し、参加者全員でクロストーク
することにより研究意識の向上と競争的資金採択へのノウハウを共有するものである。

初めに、平山校長から、研究の質保証は教育の質保証と不可分であり、研究活動を向上させることは高専の高度化に
必要不可欠であること、また、研究の質を向上させるには、良質な研究論文の作成と競争的資金の獲得が必須である
との話があった。杉野隆三郎・リサーチユニット長の司会により、本年度採択された6名のユニットリーダーから
研究テーマに関する学術論文の投稿計画や競争的資金応募状況等の話があり、6ユニットの戦略的な研究推進の
プランが紹介された。最後に、小西智也・専攻科長から今後のリサーチユニット活動を活性化するためのアドバイス、
研究の質向上と専攻科の学術的発展について話があった。

また、リサーチユニットによる研究力向上を目的として、阿南高専はリサーチコモンズの充実、地域企業との連携を
促進するアナン・インスティテュート活動など施設設備の充実や学術イベントを推進することになる。

【令和3年度リサーチユニット採択者一覧】

①鄭 涛 准教授
研究題目:LED光を用いた環境配慮型水耕栽培システムの構築

②加藤 研二 准教授
研究題目:SDGsまちづくりカードゲームの開発と社会実装化に関する研究

③伊丹 伸 講師
研究題目:群集行動モデルの構築と状態予測

④福見 淳二 准教授
研究題目:農林水産分野へのICT・ロボット技術の応用に関する研究

⑤小林 美緒 准教授
研究題目:非線形ダイナミクスとその工学的応用に関する研究

⑥香西 貴典 講師
研究題目:フェムト秒レーザーを用いた高精細構造物の加工システムの開発