ミライKOSENラボ2022~STEAMで課題解決編~の講座を行っています

 阿南工業高等専門学校では、小中学生を対象に連続講座「ミライKOSENラボ」を行っています。
 今年度の「ミライKOSENラボ」では,徳島の中でみんなが困っている問題を5つの力STEAM(科学・技術・工学・芸術・数学)を合わせて用いながら解決する方法を考えてもらいます。

 ※STEAMとは,科学(Science),技術(Technology),工学(Engineering),芸術(Art),数学(Mathmatices)の頭文字をとったものであり,新しい価値を創造する社会の創り手となるために必要となる資質・能力とされています。(令和3年1月中央教育審議会答申)

9.振り子の動きを数式で表してみよう!
 

 2022年12月26日(月)に「振り子の動きを数式で表してみよう!」を開催しました。小中学生合わせて15名参加しました。本講座では大学初等年度の物理学実験で学習する「ボルダ振り子」を使った重力加速度の測定とその数式を学習しました。質量のある物体同士には引力がはたらきますが,地球は自転しているために回転系にある物体には遠心力もはたらきます。身の回りの物体には地球からの引力と遠心力を受けて,その合力として重力を受けます。しかし,遠心力は回転軸からの距離に依存するために,場所によっては受ける力の大きさが異なります。今回の講座では,一般的に物理の教科書では重力加速度の大きさを9.8 m/s^2として扱われますが,その値からのずれを振り子の周期から測定しました。受講生は細かな作業にも気を使い,粘り強く正確に測定することができました。受講生によっては,阿南市付近の重力加速度の大きさ9.796 m/s^2に対して有効数字3桁まで正確に測定することができました。今回は金属球の慣性モーメントの効果を無視しましたが,今後より精度よく測定できる工夫をしていきたいと思います。

10.ドローンをプログラミングで飛ばそう!
 

 2023年2月18日(土)に開催された「ドローンをプログラミングで飛ばそう!」では、ドローンの研究をしている福見淳二教授と研究室の学生達が講師になり,ドローンについて様々な技術を子ども達に伝えました。まず、ドローンの仕組みについて説明した後、小型ドローンの操縦を体験しました。その後、空中に決められた図形を描くドローンのプログラムを自分たちで作成し,実際に飛行させて動作を確認しました。

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