産業技術総合研究所(産総研)関西センターで小型電池製造実習に参加しました
徳島県が推進する、蓄電池関連産業を新たな産業の柱として確立していくための産業戦略「徳島バッテリーバレイ構想」の一環として、本校では蓄電池に関する教育プログラムを導入・実践しました。
まず、2024年7月に、リチウムイオン二次電池(LIB)に関する基礎知識を学ぶ授業(バッテリー教育プログラム:座学編)を実施しました。その後、2025年2月20日に、大阪府池田市にある産業技術総合研究所(産総研)関西センターで行われた小型電池製造実習に、本校の化学・電気・建設・情報の4コースの2・3年生 計23名が参加しました。学生は2つの実習室に分かれ、各々負極板の作製・加工、電池組立、注液・封口、充電の各工程を体験しました。
学生にとって電池作製に独特の機器を用いる体験はもちろん初めてでしたが、コースによっては一般的な実験器具や装置さえ初めてという学生もいました。しかし、産総研スタッフによる丁寧なアドバイスをいただきながら、慎重に操作を重ねた結果、全員が約3 V の電圧を示すLIBを完成させることができました。そのLIBで各自、LEDを点灯させたり、電子オルゴールを鳴らしたり、プロペラを回したり、ミニ四駆を動かすことができました。また、最新鋭の透過型電子顕微鏡と最先端の全固体LIBの研究現場の見学する機会もいただきました。
今回の実習を通して、LIBの構造や仕組みについて勉強でき、その中に詰め込まれたさまざまな最先端な技術について改めて理解を深めることができました。
2025年3月10日